当然のことですが、ネジを締める力のいれ方一つで、機械に歪みが出て、結果として精度・耐久性に差が出て来ます。 (2)修理する機械を数多く修理し、その機械に精通している事 機械には、その機械の癖があります。ただ分解して同じように組み立てれば良いというものではありません。ですから、同じレベルの腕なら、その機械の修理を数多く手掛けている技術者の方が良い修理をします。良い修理を受けた時計の方が寿命が長くなります。 (3)専用工具・治具を使用している事 いくら優秀な技術者でも、専用工具・専用治具を使わないと精度の高い修理が出来ません。専用工具を使わないと、部品が痛んだり、専用治具を使わないで組み立てると機械に僅かな歪みが発生し、結果として時計の精度や寿命に悪影響が出て来ます。 (4)純正部品を入手できる事 現在、輸入時計の純正部品は、通常のルートでは入手出来ないブランドが増えており、一部の輸入元に認められた技術者しか入手出来ない部品も多々ありますし、ちょっと古い時計の部品も輸入元にない場合が多く、このような部品を入手できるかどうかも、大きなファクターになって来ています。 簡単ですが以上のような事が、良い修理が出来るポイントになります。 長く良い状態で時計を使おうと御考えでしたら、上記の条件を満たした技術者に修理を任せるべきかと思います。 |
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