機械的には、クオーツ・自動巻共大きな問題は有りませんが、自動巻の機械の特徴として、機械式時計の一番力の加わる自動巻ローターの中心にベアリングが使われています。ローター芯式の物と違い、ここに注油はしませんので油切れはしませんが、分解掃除をしていないとだんだん動きが渋くなり、巻き上げが悪くなって来るようです。特に初期型のベアリングの大きい物にその傾向が多いようです。
また、スピードマスター系の場合、プッシュボタンの形状がぶつけ易いようで、プッシュボタン交換の確率が高いようです。この部分が修理料金に大きく影響します。プッシュボタンを摘んで、軽く揺すり、グラつき和感じるようですと交換が必要なケースが多くなります。なお、この状態でご使用になっていると、防水が全く効かない状態ですので危険です。
なお、クロノグラフ全体に言える事ですが、ケースに空いている穴が多いため、防水不良になる確率が単純な時計に比べて多く、防水タイプの物であっても水に気をつけられた方が良いかと思います。