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ロレックスの故障
ここではロレックスの比較的多い故障ご紹介致します。
ゼンマイ切れ
自動巻のロレックスで一番多い故障が、このゼンマイ切れ
す。原因は金属疲労で、目で見えないため、修理直後に切れる事も有ります。症状はゼンマイの切れる場所によって違います。なお共通する症状として、手巻きをすると、巻き上げる抵抗が無くなり、軽く巻けるようになります。

・ゼンマイの中心に近い場所で切れた場合
中心から駆動力を伝えるため、秒針に駆動力が伝わらず、秒針はほとんど動かず、時計を強く振ると、短い時間、秒針がピクピクしたり、バックしたりします。

・ゼンマイの中心から遠い場所で切れた場合
動かない・すぐ止まる症状で、前記の共通の症状、手巻きの巻き上げが軽くなります。


中心に近い場所で切れたゼンマイ
ローター芯の摩耗
分解掃除後3〜5年位で自動巻ローター芯の油が切れ、ローター芯が摩耗、金属粉を周囲にまき散らし、その金属粉が
ヤスリの役を果たし歯車等の機械部品を痛めます。結果として、ローター芯だけではなく、多くの部品を交換が必要になります。更にこの症状が進むと左の写真のようにローターと機械・ケースが擦れた重傷の状態になります。

症状は時計を振った時に、カタカタ音がします。内部のネジが緩んだ場合も同様な音がしますが、どちらにしろ重大な故障の原因になりますので、時間が正確であっても支給分解掃除が必要です。なお、時計を振った時にカチカチ音がするクサリの音とは別の音です。判断のつかない場合は専門店にご相談ください。機械式防水時計の場合、新品お買い上げ・分解掃除後3〜5年が分解掃除の時期となります。

竜頭・チューブの異常
ロレックスの場合、竜頭がメスネジ、チューブ(竜頭の本体側)がオスネジになっています。竜頭がねじ込めない場合、どちらか片方、または両方の交換が必要になります。

右の写真は、両方とも竜頭をオープンした状態ですが、左の写真は正常な状態、左の写真は本来ケース側に固定されているチューブが竜頭と一緒に抜けて来ている状態で、全く防水性のない状況で、即刻分解掃除を伴う修理をしないと機械が錆びるというような重傷な故障を招きます。

カレンダーの異常
これはボーイズ・レディスのモデルに多く見られる故障です。デイトジャスト等、日付がカチッと変わるモデルで時計の時間で、24時近辺で日付が変わる時、日付がカチッと変わらず、徐々に変わる症状を示す故障です。